藤丸– Author –
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この世界で自分を生きる|第2章 わたしとは何者か
「あなたは誰ですか?」と聞かれたら、何と答えるでしょうか。 名前や職業、家族構成、趣味、性格…きっと、それらの組み合わせで「わたし」を説明しようとするかもしれません。 でも、そのすべてがもし、ある日突然失われたら?あなたの“わたし”は、どこに... -
この世界で自分を生きる|第1章 世界は変化が前提である
私たちが生きているこの世界は、常に変化し続けています。 たとえば、朝起きて窓を開ければ、空の色や雲の形、風の匂いが昨日と違っていることに気づきます。近所の川の流れも、同じように見えても、刻一刻とその水は入れ替わり、かたちを変えています。 ... -
息子を信じるということ——思春期の入り口で、父として思うこと
「自立」と「自律」への願い 「自立してほしい」「自分でありたい姿を描いて、その道に進もうとする“自律”の力を身につけてほしい」 これは、父親としてのぼくの一番の願いかもしれない。 息子が成長する姿を見ながら、ただ何かができるようになること以上... -
”良い人”をやめたら、心がふっと軽くなった|自分の心に耳を傾けるひとになりませんか
朝から家族とのちょっとしたすれ違いでイライラして、職場で誰かの言葉に引っかかってモヤモヤして、SNSで見かけた誰かの成功に、思わず心がざわつく。 そんなふうに、自分の中に怒りや妬み、悲しみや苛立ちといった“負の感情”が芽生える瞬間って、日常の... -
「結果がすべて」は本当?——人生というプロセスを生きる
「結果が伴わなければ、意味がない」と考えたり、「結果を出してからモノを言え」と言われた経験はないでしょうか。 私自身がそう考えていましたし、後輩や部下にそういった言葉を投げかけていたこともあります。ただ、この言葉を他人に発する人は、自分に... -
小さなYESが未来を変える|毎日の”できた”が人生を大きく動かす
やりたいことがあるけど、うまくできない。できる気がしない。そんな経験は、誰もが一度はあるのではないでしょうか。また、多くの人は「自分に自信がない」と感じているのではないでしょうか。かく言う私も、そのひとりです。 物心がつく前の子どもの頃、... -
地球とともに生きる文明へ_終章:今、ここを生きるということ
このエッセーを通して、私は時代の流れや文明の転換、価値観の変化について考えてきました。 そして今、最後にあなたに伝えたいのは、“今、ここを大切に生きる”ということです。 生きるとは、競い続けることなのか? 私は、地域に根ざした小さな会社を経営... -
地球とともに生きる文明へ_第5章:幸せは内側から始まる―共感と共創の文明へ
これまでの社会は、「こうなれたら幸せ」「これを持てば成功」といった、 外側から与えられた理想像を追いかけてきた。 テレビや雑誌、SNS―― さまざまなメディアを通して、「これが幸せだ」と教えられ、 それを信じて、比べて、競い合って生きてきた私たち... -
地球とともに生きる文明へ_第4章:新たな価値の胎動―つながりの先にあるもの
所有という幻想から目覚め、 共に在るという感覚を取り戻したその先に、私たちは何を拠りどころとして生きていけばいいのだろうか。 「所有しない」ということは、何かを失うことではなく、むしろ、「別の価値の回路」が開かれることなのではないか。 この... -
地球とともに生きる文明へ_第3章:共に在るという価値ー所有から共存への芽生え
「これは私のものだ」 「ここからここまでは、私の領域だ」 そうやって、所有を明確にすることは、近代社会における“安心”のかたちだったのかもしれない。 けれども、その“所有の壁”を越えたところにこそ、 もっと深く、静かで、温かいつながりがあるので...