藤丸– Author –
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地球とともに生きる文明へ_第2章:権利の起源ーー所有という幻想
私たちは今、「権利」という言葉を日常的に使い、当たり前のようにその概念の上で社会を築いている。 表現の自由、所有権、労働の権利、教育を受ける権利―― それらは近代国家の礎であり、民主主義を支える根幹でもある。 けれど、ふと立ち止まって考えたく... -
地球とともに生きる文明へ_第1章:文明とはなにか―“変化”の正体
時代が変るということ それは、何よりもまず「価値観が変わる」ということなのだと思う。 価値観とは、私たちが“正しい”と信じていることや、“当たり前”と感じていることの集合である。 その価値観が変われば、同じ出来事を見てもまったく違う解釈が生まれ... -
地球とともに生きる文明へ_序章:時代のうねりの中で
私たちは今、確実に時代の転換期に生きている。 資本主義の構造疲労が表面化し、グローバリズムは分断と衝突のジレンマを抱えるようになった。 一方で、生成AIの急速な進化によって、テクノロジーの変化速度は人間の適応能力を上回ろうとしている。 「変化... -
「所有」から「共存」へ|ガイアの視点が教えてくれた新しい文明のかたち
千賀一生さんによって提唱されたガイアの法則。彼の著書『ガイアの法則』『ガイアの法則Ⅱ』を読み進めていくと、「いま私たちは、まったく新しい時代の入口に立っている」ということが、紛れもない事実であると確信します。 文明や時代の変化とは“価値観”... -
ガイアの法則|シュメール文明に端を発する文明と新しい文明が交わる大いなる周期
高校生の頃、世界史で学んだシュメール文明は、若かりし自分にとって衝撃的な内容でした。民族系統が不明という謎多きシュメール人が、突如として高度な都市社会を築いたという“歴史のロマン”に、私はすっかり魅了されたのです。 ところが2003年、そのシュ... -
ワクワクを膨らませ!|娘に学んだやりたいことを進める方法
仕事から帰ってきて、晩御飯を食べてゆっくりとしていた時、小学2年生の娘が「パパ、Canvaを使いたい!」と駆け寄るようにして、前のめりに元気な声で言ってきた。 幼いころから絵を描くのが大好きで、クレヨンやマジックに絵の具セットと興味をもったツー... -
「しんどい」「自分ばっかり」から抜け出す方法──心の持ち方を変える“うれしい”の力
「毎日がつらい」「なんで私ばっかり頑張らなきゃいけないの?」と、思わず“しんどい”や“自分ばっかり”を口癖にしていませんか。こうしたネガティブな言葉を何気なく使い続けていると、それが自分の思考パターンをつくり出し、人生全体を重苦しくしてしま... -
「本当の自分がわからない」と悩むあなたへ。今を大切にすることで人生が変わった話
私たちは普段、呼吸や心臓の動きなど、生命維持にかかわる行為の多くを“自動操縦”に任せています。意識せずとも息をし、血液を循環させることができるのは、むしろ自然なことといえますし、これは決して悪いわけではありません。けれども、そんな自動操縦... -
フラクタル構造とは? 自然界と宇宙に隠された驚きの法則
私たちの身の回りにあるものをよく観察すると、「小さな部分と大きな全体が似ている」ことに気づくことがあります。このような特徴を持つ構造を「フラクタル構造」といいます。たとえば、シダ植物の葉や樹木の枝、さらには宇宙の銀河の配置まで、驚くほど... -
違いがあるから個が成り立ち、新たな世界は広がる
「自分とは何か?」そんなことを考えることがあります。なぜ自分は「私」だと認識できるのか。そんなことを考えていくと、もしかすると「違い」があるからこそ個が成立するのではないか、と思うようになりました。 たとえば、光と闇、暑さと寒さのように、...