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人生は、きわめてシンプルである

人生が困難なのではない。
あなたが人生を困難にしているのだ。
人生は、きわめてシンプルである。

アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉 小倉宏著 ダイヤモンド社

考え方一つで、自分の世界は変わる。そう言われても、本当なのかと疑いの気持ちにもなる。自分に今起きている辛いことや苦しいことは、そんな簡単に解決できるものではない。そんな風にも考えている自分がいました。

私は、人生は苦難の連続だと思っていました。むしろ、苦難を乗り越えてこそ、幸福が訪れるのだとも考えていたくらい。戦国大名であった尼子氏の家臣、山中鹿介こと山中幸盛が尼子氏再興を祈願して『願わくば、我に七難八苦を与えたまえ』と三日月に祈った話などは、将にその通りだと大いに共感し、大願を成し遂げるためには、艱難辛苦を乗り越える必要があるのだ、と考えていたくらい。

でもね、最近になってようやく気付いた。幸せは必ずしも困難の後に訪れるわけではない、ということを。むしろ、自分の周りには生きているだけで幸福や喜びを感じられることがあるにもかかわらず、そんなことに意識を向けることが出来ていなかっただけだったと。

起こる事象に意味はなく、意味づけをしているのは自分自身であるとも言われている。結局、自分の身の周りに起きる出来事の解釈の仕方が、自分の人生を困難にも幸福にもしていくのである。

おそらく、自分に起きた出来事にショックを受けることもあると思う。辛いと思う経験だってすると思う。どうして自分ばかり、と考えてしまうことだってあるだろう。そう感じること自体は、決して悪いことではない。だって、自分の心がそう感じたのだから、そうなのだよ。自分の感情は、その時の出来事に対して正直なのだから。でもね、大切なことは、その感情に引きずられないことなのじゃないかな、と思う。

起きる事象や、その時に感じる想いというのは、今の自分にとって必要だから起こっている。だから、そこからどうするか、ということが大切なのではないかな。困難だと感じることは、その反対に自分の理想があるという意味でもある。理想と今の自分にギャップがあるから、困難という感情が芽生える。でも、困難を感じるということは、自分の中に理想があるわけだから、その自分の理想に目を向けたときに、今自分ができることを実行するだけなのではないだろうか。

自分の意識付けどおりに、人生は進んでいくのではないかと、今の自分は考えている。だから、何が起こっても、自分の意識したことを実現するために今の事象はおこっているのだから、自分の感情を落ち着かせ、自分が意識していることと自分の心を同期させて、今の自分ができることを行動していく、そしたら必ず行きたい方向に向かっていけるのだと思う。人生は、自分の意識が求めたとおりに進んでいくものなのではないだろうか。

<参考文献>

アルフレッド・アドラー
人生に革命が起きる100の言葉
小倉 宏:解説/ダイヤモンド社

アルフレッド・アドラーはフロイトやユングとも並び称される心理学の巨人でありながら、日本での知名度は低い。しかしながら『7つの習慣』や『人を動かす』をはじめコーチングやNLPの源流でもあり、いわば「自己啓発の父」とも呼べる存在だ。本書はそんなアドラー心理学を「超訳」し、名言集としてまとめる。

ダイヤモンド社ホームページより
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