お知らせ内容をここに入力してください。

個人や組織に目標設定があるように、国が目指している『ムーンショット目標』とは

みなさんは今年の目標や5年後、10年後の目標を設定していますか。会社であれば毎年の事業計画や長期ビジョンなどを作成し、社員一丸となって実現できるようにと目標設定をしています。学校でも『学級目標』などをつくり、こんなクラスにしましょうといった目標を設定しています。個人でも資格を取ろう、ダイエットしようといった目標を立てることもありますね。私はなかなかダイエットの目標達成ができずにいますが…。

こうした目標の設定をすることで、何をするか、何をしたいかという『意識』が芽生え、日頃の思考や行動に影響を与えていきます。ありたい姿や状態を目標として設定することで、実現する可能性は高くなりますね。

個人や組織に目標があるように、国も目標を設定しているのをご存じでしょうか。自分たちの生活に大きな影響を与えていることでもありますので、私たちが住んでいる日本という国が、いったいどんな目標を掲げているのかを知ることは、自分の人生を歩んでいく上でも大切なことではないかと思います。

日本の目標は、内閣府のホームページに掲載されています。それが『ムーンショット目標』というものです。主に2050年までにこうしようという9つの目標(1つだけ2040年までにとなっています)が設定されています。

ムーンショット目標の9つは以下の通りです

目標1)2050年までに人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現

目標2)2050年までに超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現

目標3)2050年までにAIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現

目標4)2050年までに地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現

目標5)2050年までに未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食糧供給産業を創出

目標6)2050年までに経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現

目標7)2040年までに主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサスティナブルな医療・介護システムを実現

目標8)2050年までに激甚化しつつある台風や豪雨を制御し極端風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現

目標9)2050年までにこころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊で躍動的な社会を実現

内閣府ホームページより

それぞれの項目の詳細にご興味がある方は、内閣府のホームページをご覧いただければと思います。なるほど、そうなれば凄いよねという話が多く、技術革新の方向性を示しているものだと思います。ただ、『よくわからないな』というものもあります。例えば、目標1に『人が身体、脳、空間、時間の制約から解放』と掲げられていますが、いったい何のことだか理解できますか?文字通りの状況になれば、もはや人間ではないとも思ってしまいます。

私は、このムーンショット目標を知った時から、いったい何を目指しているのだろうかというのは本当に疑問でした。今後の高齢化社会が来ることへの対策だとか、気候変動による対策だとか、表現としては実現すると良い社会になるような言い回しなのですが、どうも違和感があったのが正直な気持ちです。ただ、世の中の色々な動きを把握していくと、一つ一つの動きは全てムーンショット目標に繋がっていく動きなのではないかと考えられます。

ちなみに今のところ、この動きに繋がっているのだろうなと私が思うキーワードは以下の通りです。

・メタバース(仮想空間)
・デジタル通貨、新紙幣発行
・トランスヒューマニズム
・DX(デジタルトランスフォーメーション)
・地球温暖化
・脱炭素、カーボンニュートラル
・SDG’s
・スマートシティ構想
・15分都市構想
・食糧危機、昆虫食、遺伝子組み換え食品、代替食
・マイナンバーカード
・マイクロチップ
・ベーシックインカム

あくまでも個人的見解ですが、これらの一つ一つの項目はムーンショット目標へと繋がっていく動きだと考えています。まるで、河川の水系のように複数の支流が本流に合流していくことで、本流は太く大きな河川になっていくように、お互いが関連して一つの流れを創っていきます。私が気になるそれぞれの項目については、また別のブログで考察してきますが、このムーンショット目標に関連する内容については官民一体で進めていきます。ベンチャー企業には補助金で支援したり、大企業も積極的に取組んでいき、マスコミや芸能人なども大いに活用しながら、ある種、盲目的なまでに進めていき、そうしなければという空気を作り出していきます。

最近だと、昆虫食に関する話題もそうですね。突然に大臣や芸能人が昆虫食をアピールしたり、テレビなどでも昆虫食を話題にあげたり、はたまた食品表示の法律を変えてまでコオロギなどの成分を含めた食品を企業が販売し始めたり、学校給食にまで導入するという話もありました。そして、もちろんムーンショット目標には『昆虫食』に関する記載もありますので、否が応でも昆虫食を広めようとする動きは続きます。

でも、この目標は誰がいったい何のために作成したのだろうかとも考えてしまいます。正しいか間違っているか別にして、この目標設定の背景を理解したいというのが私の考えです。というのも、こうした目標設定があることさえ知らない人の方が多いのではないでしょうか。会社や学級の目標であれば、みんながわかるように張り出したりすることもあります。でも、ムーンショット目標は、私たちが知らぬ間に決められているような感があります。そして、目先の動きだけ周知し、何となく正しいこと・良いことだと思い込み、その方向に進んでいくと、実はこのムーンショット目標に到達するように誘導していると考えるのは邪推でしょうか。何も考えずにただ従っていけば良いのだと…。

この目標設定は、誰のためなのか、本当に国民のためなのか、はたまた別の目的があるのか。その理解を深めていくためには、日本や世界の構造を理解していく必要があるのかもしれません。そして、自分で考えたり、感じたり、理解していき、『自分軸』をもって行動していかなければ、知らぬ間に本当は自分が求めていない未来を作り出してしまうかもしれません。人生をすばらしいものとして生きていく上で、世の中の真実を探求することは大切なことだと考えています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次