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朝が苦手な私が

私は朝が苦手だ。子供の頃からずっとのことで、小学生の頃に夏休み中は、早朝にラジオ体操を皆でするというのがあったが、ほぼほぼ参加できなかった。中学生の時の登校時間はいつもギリギリだった。高校生になると、電車に乗って登校しなければいけないということもあり、登校時間に間に合う最後の電車に乗り遅れることが、毎月何度か必ずあった。

高校では遅刻をすると、必ず職員室によって遅刻届けというものを書かなければいけなかった。その届けには遅刻の理由を書く欄があったのだが、最初の頃は『腹痛で…』とか『自転車のチェーンが外れて』などと嘘をついていたが、何だかそんな嘘を書くのが嫌になってきて、『寝坊』と正しい理由を記載する自分を堂々として良いことだなどと思うようになっていた。

そんな私が、最近早起きをしている。といっても普段起きている時間から30分だけ早く起きているだけなのだが、早起きをして散歩を始めた。かれこれ1か月くらいは続けているのだが、そこまで続くと習慣になっていければ良いなと思っている。

相変わらず朝が苦手なので、頭はぼーっとしながら散歩をしているが、散歩のときに心掛けていることが2つある。一つ目は太陽の光を浴びること。心理学者の樺沢紫苑さんの著作にあったのだが、朝日を浴びるとセロトニンという脳内物質が活性化し脳がスッキリするそうだ。そしてセロトニンは陽が沈むとメラトニンという物質を分泌する補助となる。そして、メラトニンは自然な睡眠へと導いてくれるそうである。

もう一つは、心を軽くする言葉をブツブツと唱えながら歩くこと。『ありがとうございます』『感謝します』『できました』という言葉を3回唱えると、脳がその状態を自分の今の状態と捉えて、自分の波動が軽くなり、そんな現実になりやすくなるそうである。信じるか信じないかは、それぞれの判断にお任せするが、自分はこうすることで朝の心の状態を整えるようにしている。

そんな朝の時間を息子と一緒に過ごすことが増えた。小学生の息子は陸上をしているのだが、トレーニングノートというものを書いていた。何度かノートの中を見たことがあるのだが、『腕立て、腹筋20回』だとか『腿上げ100回』などと書いてあった。でも、本当はやっていないことを知っていた。私は子供に『嘘をつかないように』と叱るつもりはない。人間生きている限り、嘘はついて生きている。むしろ『嘘』をつかないと生きていけないのでないかと思うくらいだ。とはいえ、決して『嘘』をつくことを推奨しているわけではないので、誤解無きよう。

親としては自分の心に嘘をつかないようであってほしいと思っている。最近、陸上の大会のメンバーから外れることもあるようだった。選ばれるか選ばれないかは問題ではないのだが、トレーニングノートに嘘を書いて、やっていることを見せかけて、メンバーに選ばれない状態の自分を息子はどう考えているのかが気になっていた。だから、朝一緒に陸上のトレーニングをするかと声をかけたのである。すると、意外にも『やる』と返事をしてきたことが嬉しくもあった。

それから決して毎日ではないが、一緒に散歩をした後、陸上のトレーニングをするようになった。父親に似たのか息子も朝が苦手なようで、眠たくて起きないときもあるが、それはそれで良いと思っている。何より、実際にトレーニングしたことをノートに書いてコーチに提出するという体験をしてほしいのだ。嘘を書いたノートを提出するときの気持ちと、実際にやったことを記録するノートを提出するときの自分の気持ちを比較して、どちらが心地よいかを感じてもらえたらと思う。どんなことでも良いから、チャレンジしたことの達成感を持ち、行動できるようになってほしいのだが、ここからは、息子がどうするかを見守ることを優先していこうとも思う。

でも、息子と一緒に朝散歩して、トレーニングに付き合うことは嬉しいことでもある。散歩するときは、横に並ばずに、少し離れたところでポケットに手を突っ込んであるいているので、だんだん親離れをしている気配を感じるのは少し寂しい気もするが、それも成長なのだと喜べる自分であろうとも思う。自分の心に嘘はつかずに、何かを真剣にできるようであってほしいというのは親の勝手な期待かもしれないが、そうあってほしいなと願っている。あと、遅刻をしても嘘をつかなかったことを偉そうに語る大人にならないようであってほしいというのは、欲張りだろうか。

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