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商売の基本姿勢が循環型社会をつくりだす!?

物心ついたころから両親が経営する店舗の中で過ごすことが多かった私は、来店したときやお金を預かったとき、お釣りを渡すとき、見送るときなど両親とお客さまとのやりとりを子供の頃から見ることが多かった。時に、一緒に『ありがとうございました』と頭をさげて対応することもあったが、幼少の頃に母から教わったことで印象深いのが、『気持ちを込める』ということだった。

お金を預かったときには、『頂戴します』と声にして両手で預かり、お釣りを返す時には『ありがとうございます』とお渡しするといった言葉や振る舞いだけでなく、その時々に心の中で言葉にするということを教わった。例えば、お客様を見送るときに頭を下げるときも、『また来てくださいね』と心の中で声を唱えるのだよとか、展示会のDMを封入するときにも、『ぜひ展示会に来てくださいね。買ってくださいね。』との気持ちで作業するようにという具合に。

一つ一つの言動に心をこめる。その心の姿勢が態度に現れる、だから先ずは自分の心を『ご縁を大切にする』という姿勢にする。それが商売の基本ということを学んできた。このことは最近興味を持ち出した『量子力学』のことを知っていく中でも、共通するようなテーマがあり、人生において大切な心掛けなのかもしれないと思うようになってきた。

あらゆる物質の最小単位は素粒子であり、素粒子は波の性質も持っている。それはその波の性質が、一人一人の波動や波長を生み出している。そして、『類は友を呼ぶ』という言葉にある通り、人はそれぞれ『波長』があう人同士のご縁が強くなることが多い。感覚的に気が合う、合わないということも、見えないものだが人が発する『波動』や『波長』というものを感じ、それぞれの波の性質が影響しあっているそうだ。

リフォーム工事などで、塗装や大工、内装、水道など協力いただいている職人さんから、『社長のところのお客さん、良い人ばっかりやね』とよく言っていただける。逆に、お客さまから、『感じの良い職人さんばっかりやね』と言っていただける。

私は本当に良いお客さまと良い社員、職人さんに恵まれていると思う。時にはお叱りを受けることもあったり、不手際もあったりすることも事実だが、総じて本当に恵まれていると思う。だから、上手くいかないときは自分の『心の在り方』を確認する。すると、何かを忘れてしまっている場合や、どこか違う意識になっていることがあり、心の在り方を整えることを心掛ける。ただ、それでも上手くいかないこともある。その場合は、そもそもその時のお互いの波長が合わないのかもしれないとも思う。

心の在り方は、それぞれの個性でもあるので、これが正しいとか、こうあるべき、こうすべきというものはないと思う。ただ、その心の在り方が人とのご縁をつなぐ源になる。自分はお客さまとの間で、買ったってる、売ったってるといった関係性や、社員・職人さんとの間で、仕事をふったっている、仕事してやったっているといった関係を築くことを望んでいない。お互いに『ありがとう』という気持ちでの関係性をつないでいける商売でありたいと思う。

自分が消費者の場合でもそうだ。例えば、コンビニでコーヒーを買うこともあるが、そもそもそこにコンビニがあって、商品が流通されていて、店員さんがいてはじめて私は飲みたいと思ったコーヒーを飲むことができる。もっと掘り下げていくと生産者のことなど、自分の手元にコーヒーが届くだけでも多くの人の存在があって飲むことができる。そんなことに自然と感謝できる日常でありたいなとも思う。

時にはイライラする自分もいて、感謝の気持ちなんて忘れてしまうこともあるのも事実だけど、人は一人では生きていけず、あらゆる人たちとの繋がりがあって存在している、直接、間接を問わずのご縁の中で生きていることを認識することが、本当の『循環型社会』となるうえで大切な心掛けじゃないのかなとも思う。そもそもが、お互いさまの関係で世の中は循環するように成り立っているのだから。

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