量子力学がおもしろい。私は高校も大学も文系だったので、理科系は苦手の分野だったのですが、量子力学のことを少しずつ知っていくと、この世界の本質を見つけていけそうな感覚があり、さらには人間の思考や充実した生き方にもつながっていくのではないかと感じるところに、興味深さと真実を探求していくようなワクワク感を得ることができます。

量子力学×宇宙法則＝願望実現
あなたの人生が異次元レベルに変わる！

仕事も恋愛も人間関係もダメダメな主人公・ヒロの元にある日、宅配便で謎の「箱」が届いた。
中に入っていたのはなんと関西弁を操るへんてこな“いきもの”！
本人は自分のことを「シュレーディンガーの猫型エイリアン」と名乗った。
これが“叶えもん”とヒロの初めての出会いだった。
叶えもんは持参した１１次元バッグから、量子力学のパワーが宿るという「夢かな道具」をヒロに差し出し、彼の人生に次々とミラクルを起こしていく。たった半年で、あのダメダメだったヒロが理想以上の未来をたぐり寄せることになるなんて……。
本書を読めば、かならずあなたも「奇跡」の観測者になれる！
（本書は２０１９年に小社より出版された単行本『あなたの夢を叶えもん』を改題して文庫化したものです）

サンマーク出版ホームページ　本の紹介より

量子力学の理解を、素晴らしい人生を送る思考につなげていくことを本書の著者である高橋宏和氏は教えています。私の中では、精神世界における話を量子力学という物理学で説明してくれている点に面白さを感じ、『思考や心の在り方というものが人生を作り出していく』ということを量子力学が証明してくれている印象があります。

あらゆる物質を小さく分け続けていって、もうこれ以上わけることができないという状態を『素粒子』と言います。あなたが座っている椅子も視聴しているパソコンやスマホなどの物だけでなく、猫や犬、人間だって生命体の最小の単位も素粒子なのです。つまり、この世界のあらゆる物質の根源はすべて素粒子になるということです。そして、その素粒子は『波』の性質と『粒』の性質を併せ持っており、普段は『波』の状態ですが、観測されると『粒』になるという性質があります。このことが、自分の思考が現実を作り出していく根拠にもなってきます。この素粒子の性質は、『二重スリット実験』という有名な実験があります。観測されるときと観測されないときで現れる結果がことなるため、この世界は仮想現実でもあるという話にも発展していきます。

観測されていないと波の性質を持ち、観測されると粒になるということは、人間の最小単位が素粒子であるならば、私たちが意識（観測）することと、意識（観測）しないことで、現実に形として現れるか現れないかということに繋がります。ナポレオンヒルの著作にあるように『思考は現実化する』ということは、もしかすると、私たちが思考することで素粒子が観測される状態になり、そうした現実を作り出そうと動き出す、ということになるのかもしれません。

自分の世界に起こる事象は全てのことは、自分が『なりたい』や『経験したい』と意識的、無意識的を問わず、何かしらの思考をすることがなければ、実際には起こらないのです。しかし単になりたい、と思うだけでは実現しないだろうと思います。決して、自分が願望することを誰かが運んでくれることはありません。

なりたい自分になることや、自分の願望を実現するためには、自分の人生を自分が責任をもって生きることだと思います。自分の人生は自分で切り拓くものです。自分の身の回りにおきる出来事には、なりたい自分になるためのヒントがたくさんあふれています。時には辛くてくじけそうになる出来事も起こるかもしれません。でも、実はそんな出来事もなりたい自分になるためには必要な出来事なのです。そして、そうした出来事が起きるか起きないかは、自分が行動するかどうかということも起因となっています。

行動することで、新たな思考が生まれます。そこからまた新しい何かが生まれます。そんな繰り返しが人生を切り拓いているのかもしれません。量子力学は、目に見えない世界を説明しているような面白さもあります。スピリチュアル的な話が量子力学という科学で説明できるというのは、対極にある２つのものが実は繋がっていることの証明なのかもしれないです。