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人はそれぞれ、生まれるまでにも色々なドラマがあり、目的をもって生まれてきた。人生を輝かせるヒントがたくさん詰まった作品~『君が見た場所』 喜多川泰著 出版:ディスカバー21~

 自分の命は、多くのご先祖さまたちが想いをつなぎここにいる、そして、人生の旅路に自分にとって必要なものだけをもって生まれ、自分の使命を見つけていく。そして、また新しい世界に繋がっていく。

会社を辞め、生きる力を育てる塾を立ち上げた秀平。
家族を支えながらも経営がうまくいかず、不安な毎日を過ごしていた。
そんなある日、口に入れると「自分の先祖が体験してきたこと」が夢となってあらわれる「ルーツキャンディ」を手に入れる。
秀平は祖父たちの生き様、決意、つないできた命の奇跡を知るなかで、これから自分の子として生まれる新しい命と、
塾の子供たちに伝えなければならない大切なことに気づいていく。

*本作は、『母さんのコロッケ 懸命に命をつなぐ、ひとつの家族の物語』(2011,大和書房)に書き下ろしの短編を加えた新装版です。

ディスカバー21ホームページ 商品の紹介より

 18年間務めた大手自動車メーカーを辞めて、こどもたちに本当に生きる力を教えたい、と塾を始めた主人公秀一が、不思議なことから自分のルーツを知り、自分の命は祖父母、両親からの愛情と想いが込められて、誕生してきたことを知り、人生の意味と自分の使命に気づいていく物語です。

 喜多川氏の作品は、心震わせる作品ばかりで、いつも読み進めるたびに涙があふれてきて、心が浄化されるような想いにしてくれます。この作品では、自分にも両親、祖父母と私が生まれてくるまでにいたご先祖さまという存在を意識することが多くあり、そして自分の想いはまた、我が子にも繋がっていくのかな、という想いにもなり、子供の存在がさらに愛おしものとなる作品でもありました。

 この作品を読み終えて、私が最も感じたことばは、「すべての子供は、大人に自分の使命に気づかせるという使命を持っている。」というものでした。

 私は二人の子供に恵まれました。結婚が遅かったこともあり、40歳を目前に息子が、43歳の時に娘は生まれました。あと10年くらい早かったらな、と思うことがありましたが、この歳で子供たちに出会えたのは、自分にとっても最も良い時期だったのだろう、とも考えるようになりました。

 息子は親になるという喜びと自分が大切にしていることを教えてくれ、娘は生き方と勇気を教えてくれています。寝顔をみて、一日の疲れを癒してくれる時もあります。楽しそうにしている姿は、くよくよしないで生きていこう、と励ましてくれる時もあります。その他にも色々な局面で、きっとたくさんの気づきを与えてくれていると感じます。『親が子を育てるのではなく、子が親を育てる』というのはよく言ったものです。

子供を叱るということもあるのですが、叱りながら自分に向けて話をしているのではないか、と思うこともよくあります。そんな時に、自分の価値観で子供を縛ってしまっていないか、子供たちの可能性を広げることができているのか、とハッとする瞬間もあります。子供もちゃんと自分で考え、自分の人生を生きていると思います。だから、ふとしたときに自分との関わりの中から、何かのヒントを見出して、素晴らしい人生を歩んでもらえる、そんな親としての存在であれたらなとも思います。

人生を旅に例える話はよくあります。私たちは、自分の人生という旅に必要なものを選んで生まれてきています。そして自分の人生の目的を叶えるために必要なものは、全て持ってきて生まれています。喜多川氏の作品には、こうした話が良く出てきます。私もこの話はその通りだと思っています。でも忘れてしまっている、というより、当たり前すぎて気が付いていないことが多いのかもしれません。本当は、もっと自分のことを信じる必要があるのだと思います。そして、今の一瞬一瞬を精一杯に生きて、次の世代に繋げていける何かを生み出していくことで、また新しい魂が輝けるのかもしれません。

 自分が生まれてくるまでに、自分が生まれてくるための準備がありました。自分が生まれてきたことは奇跡のようでもあり、何かの必然であるのかもしれません。人は一人では生きていけません。必ず何かのつながりの中で存在しており、そのつながりは本当に大きく、広いものであり、宇宙意志にまで繋がっていくようなものかもしれません。私たちは大いなる存在の一部なのだと思います。だからこそ、出会う人たちを尊重し、ご縁のある人たちに感謝し、幸福へとつながる協奏を奏でられるようでありたいと思います。

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