お知らせ内容をここに入力してください。

性格はどうやって作られたのか

子どもにとって家族は「世界そのもの」であり、

親から愛されなければ生きていけない。

そのための命がけの戦略が

そのまま性格の形成につながるのだ

アルフレッド・アドラー人生に革命が起きるの100言葉 小倉宏著 より

時々、自分の性格が嫌だなぁ、と思うこともありますし、『まぁこれが自分らしいよな』なんて自分の性格を肯定するような時もあります。みなさんは、自分の性格は好きですか?

ちなみに性格というものは、『自己概念・(自分が考える)世界像・自己理想』の3つの要素によって作られています。つまり、自己の深層にある考え方や捉え方が、性格となって表面的に表れます。そのため、自分の思考のクセを理解し、改善していくことで変えていくことができます。

性格は、もし、自分のやりたいことや、ありたい人生にとってブレーキがかかってしまう性格や思考のクセがあるならば、私は改善したいな、と思っています。私は、どうも物事を複雑に考えてしまう思考のクセがあります。生まれ持ってきた性質というものもありますが、アドラー心理学では幼少期の家庭環境が性格形成に大きな影響があると考えています。

幼少期の家族関係が性格の形成に大きく影響する

人間の子どもは、他の動物と比べると未熟な状態で産まれてくるため、親から見放されることを極端に恐れます。そのため、子どもは無意識のうちに、親に愛され認められようと必死になっています。そこで培った成功パターンが大人になっても繰り返し行うことにつながるとアドラー心理学では考えられています。

確かに、幼少期の頃、親の反応を見ながら行動していたことは思い出されます。自分の子どもを見ていても、そう感じるときもあり、子どもが『○○しても良い?』と承認を求めてくるのも、親という存在を意識していることの表れなのかなとも思います。子どものそんな言動をなにか窮屈にさせていないか、と思うこともありますが、きっと自分の日頃の振る舞いを見て、子どもは敏感に何かを察し、行動しているのだろうなと思います。自分の何気ない振る舞いが子どもの性格を作っている、と思うと気をつけないといけないな、と思うこともいっぱい思い起こされてきます…

また、兄弟姉妹の存在も性格形成に大きな影響があります。親からの愛情を兄弟姉妹で分け合うことになるから、いかに自分の方を向いて、とアピールすることができるかどうか、という考えになってしまうのでしょうね。兄弟姉妹とは違うアプローチをしていきます。例えば、兄が勉強ができるなら、弟はスポーツでアピールするという具合に、違う分野や行動で親の愛情を受けようとするのですから、兄弟でも全く違う性格になってくるのは当然のことなのですね。

また、産まれてきた順番によっても行動の現れ方は異なるようで、第一子は保守的で、『○○しなければならない』という考え方になりやすかったり、中間子は、親の愛情の独占経験が少ないため、競争的であったり、拗ねた子になりやすいそうです。末っ子は弱さや無力をアピールすることが多くなり依存的な子になりやすかったり、一人っ子は親の影響を受けがちになるため、依存的になるか自立的になるかは親の態度次第で変わるそうです。

親の影響を振り返ってみると

自分の性格や思考パターンを考えてみると、私も親の影響は大きく受けてきたな、と感じます。ちなみに私は、上には姉、下には弟がいる中間子であったのでした。自分の中では、父親は姉を一番気にかけ、母親は弟を気にかけというように捉えていました。また長男であるという意識付けもあり、どちらかというと『こうしなければいけない、こうあるべき』という考え方をしがちになっていたなと思います。

どちらかというと、親からの注目が少ないと思っていたので、『良い子であろう』という振る舞いも多かったようにも思います。そんな子どもの頃を思い出していると、あぁ確かに自分の思考パターンは子どもの頃の経験によって作られてきたと納得します。

また、両親が商売をしていたということも、自分の性格形成に与えた影響は大きい気もします。つまり、親が大切にしている考えをそのまま受け継ごうとしていました。お客さまにありがたいという感謝の気持ちもありますが、私が子どもの頃は芸能人の影響から『お客さまは神様』という言葉もあり、だからお客さまの言うことは何でも対応しなければいけない、そのためには我慢も必要だ、という考えが身についていたとも思います。

振り返ると、良かったと思うこともあれば、この考えに苦しんでいるのかもな、という自分の原点を見つめることができます。だからのといって、親が原因とか姉弟がいたらか、とか誰かによってこうなった、という考え方はしたくありません。そうした環境の中で、自分が選択してとってきた考え方であり、行動でもあるのですから、全ては自分が選んできたことなのです。

自分を受け入れて、未来を明るく照らすには

自分の性格や思考パターンが形成された背景を理解することで、これからの人生をどう生きていくかに繋げていくと思います。つまり、自分の性格や考え方が作られた根源を知ることで、その根源的な思考を継続するか放棄するかを選択すれば良いのです。もしかしたら、癖や習慣のようなものでもあるので、最初はなかなか抜けきらないとも思います。でも、理解することで変えることは可能だとも思います。

ここで大切になってくるのは、習慣かもしれません。人の行動のほとんどは無意識とも言われています。子どもの培って、成功だと思い込んでいる自分の思考が生み出した行動パターンなので、もう無意識のうちにとっていることって多いでしょうね。

より良い人生を生きていく上で、性格や思考パターンの根源を理解したならば、次は習慣を変えるにはどうすれば良いか、が次のテーマになってくるかも知れません。この時に、私は自分が『どうありたいか』という自分の人生のベクトルをどこに向けるかが必要な必要なことではないか、と考えます。そんな大層な目的でなくても、こんな風でありたいとなんとなくでもイメージすることで、そうなるために一日一日の習慣を変えていくためにはどうすれば良いか、これはまた他の記事で考察していきたいと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次