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時間は『未来』から降ってくる

人は過去に縛られているわけではない。
あなたの描く未来があなたを規定しているのだ。
過去の原因は「解説」にはなっても
「解決」にはならないだろう。

アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉 小倉宏著 ダイヤモンド社

過去、現在、未来と時間は続いているように考える。過去の自分が選んだ選択によって、今の自分がいる。でも本当は、私たちが感じることができるのは『現在』だけ。つまり、実のところ、過去も未来も『今』の自分には存在していない。

私は、ついつい過去に縛られた生き方をしてしまうクセがある。過去の自分の行動が、今の現実に繋がっているのだろうなと。だから、思考の視点がいつも過去を向いていた。そうすると、過去の経験則にしたがって、今はこうなのだろう、そして未来はこうなるのではないか、と考えてしまう。もし、この考え方を続けていくならば、意識の基準が『過去』にあるため、人生は過去に縛られると言えるだろう。

でも、実のところ自分の時間軸は『今』しかない。そして、『今』という時間は『未来』を作っていくものである。つまり、『過去』が『未来』をつくるのではなく、『今』が『未来』を作る。自分で人生を歩んでいこうと考えるならば、この考え方が肝になる。

自分の考えや行動の意識が、『過去』に向くか『未来』に向くかで、『今』の行動が変わっていく。『未来』に向くことが目的思考と言われるものだろう。何のために、また、こうありたいから『今』こうするというように、未来への目的によって今の行動を決めていくようでありたい。だから、本当は『未来』から時間は降ってきていると考える方が良いと思う。

『今』どうするかの行動を決めるのは自分自身でもある。つまり、自分の未来を決める決断ができるのは、他でもない『自分』なのである。誰かの考えに従って決断することもあるかもしれない。でも、誰かの考えに従うことを決めたのも『自分』なのだから、決断者はいつも『自分』なのだ。

過去の経験則も決して無駄なことではないと思う。でも、経験則はあくまでも参考程度でしかない。参考程度なのだから、思考が過去に縛られる必要もない。自分の未来は、今の自分が変えることができる。自分は何がしたいのだろう、どんな体験をしたいのだろう、そうしたことを考えて、自分がワクワクできることを理解して、そうなるための今を生きていけると良いのではないかな。

<参考文献>

アルフレッド・アドラー
人生に革命が起きる100の言葉
小倉 宏:解説/ダイヤモンド社

アルフレッド・アドラーはフロイトやユングとも並び称される心理学の巨人でありながら、日本での知名度は低い。しかしながら『7つの習慣』や『人を動かす』をはじめコーチングやNLPの源流でもあり、いわば「自己啓発の父」とも呼べる存在だ。本書はそんなアドラー心理学を「超訳」し、名言集としてまとめる。

ダイヤモンド社ホームページより
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