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私たちは自分で親を選んで、この世に産まれてきた

遺伝や育った環境は単なる「材料でしかない」
その材料を使って
住みにくい家を建てるか、住みやすい家を建てるかは、
あなた自身が決めればいい。

アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉 小倉宏著 ダイヤモンド社

遺伝や生活環境による影響があることは事実だと思う。自分の顔つきは明らかに遺伝的要素が強いし、思考のクセなども育ってきた環境による影響も多い。私は、両親が商売をしていたから、仕事と家庭との距離が近く、子供の頃からサラリーマン世帯との違いを感じることは多かった。良いか悪いかの判断は別にして、家庭環境が自身の性格形成には大きく影響してきただろうと思う。

『親ガチャ』という言葉があるそうだ。ウィキペディアにはこう書かれている

親ガチャ(おやガチャ)は、日本のインターネットスラング。生まれ持った容姿や能力、家庭環境によって人生が大きく左右されるという認識に立ち、「生まれてくる子供は親を選べない」ことを、スマホゲームの「ガチャ」に例えている。「親ガチャ」という言葉はベースで人生の結果が決まるというニュアンスが強いために、この言葉への反感もある。

Wikipedia

どちらかというと「親ガチャに外れた」という感覚で使われていることの方が多いようである。人生が思い通りにいかない原因を「ガチャに外れた」ととらえることで、自分の不幸を慰めている心理なのだろうか。いずれにせよ、生まれた環境で人生が決まるようなニュアンスが含まれている考えであろう。

『胎内記憶』というものがあるそうだ。産婦人科医の池川明さんが1999年から『胎内記憶』に関する調査を実施しており、3500名以上の子どもへの調査の内、約3割の子どもにお母さんの胎内にいるときの記憶を持って生まれてくる子どもたちがいるらしい。胎内記憶を持つ子どもが伝えてくれたメッセージによると、『子どもは親を選んで生まれてきている』そうである。

子どもは
あなたに大切なことを
伝えるために生まれてきた。

「胎内記憶」からの88のメッセージ
池川明著/青春出版社

「生まれる前の記憶」を知ると、子どもの見方が変わります。「子どもは親に“愛”という贈り物を受け取ってもらいたいと願っています」「“いのちの大切さ”を伝えにきた勇気あるたましいもあります」「“お母さん、大好き”と言うために生まれてきた子がいます」「あなたは子どもに選ばれて母親になったのです」…ほか、「胎内記憶」研究でわかった、出産・子育てのヒントを紹介。お母さんへの癒しメッセージがつまった一冊。

青春出版社ホームページより

スピリチュアル系の書物でも、人は生まれてくるときに人生のテーマを決めて、自分に必要な能力をもって(逆に持たないで)生まれ、今生の学びや気づきを楽しめる環境として自分の親を選んでいるという話も聞いたことがある。いずれにせよ、私は、自分が親を選んで生まれてきた、という考え方は、私にとっても新鮮なことであった。

自分にも子どもができて、この子が自分や妻を親として選んできて生まれてきたと考えると、我が子への愛おしさも増してくる。そして同時に、子どもたちが自分に大切なことを教えに生まれてきてくれているのだなと感謝の気持ちも芽生えてくる。きっと親も、親の準備ができていない状態で親になり、子どもが親としての経験をさせていくれていて、自分の人生に深みを与えてくれている

親を選んで生まれたか、そうでないかの真実は、今の自分にはわからない。でも、私は自分で親や環境を選んで生まれてきたと考えていたい。そう考えることで、自分は自分の人生を歩んでいる感覚を持つことができる。遺伝や環境は、自分が人生を楽しむためのツールに過ぎない。これらのツールを使って、どう生きていくのかは、人それぞれなのだと思う。アドラーの言葉にあるように、同じ材料を使っていたとしても、できあがるものは違ってくるのだ。自分がそれらの材料を選び、自分で自分の好きなように作り上げていく。自分の人生を決めるのは自分自身という感覚を持って、与えられた境遇から様々なことを学び、気付き、決断していく人生でありたいと思う。

<参考文献>

アルフレッド・アドラー
人生に革命が起きる100の言葉
小倉 宏:解説/ダイヤモンド社

アルフレッド・アドラーはフロイトやユングとも並び称される心理学の巨人でありながら、日本での知名度は低い。しかしながら『7つの習慣』や『人を動かす』をはじめコーチングやNLPの源流でもあり、いわば「自己啓発の父」とも呼べる存在だ。本書はそんなアドラー心理学を「超訳」し、名言集としてまとめる。

ダイヤモンド社ホームページより
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