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幸せへの道は、”ある”ことに気がつくことから始まる

この世に生を受けた私たちは、幸せを求めて生きているのだと思います。幸せのかたちは人それぞれだと思いますが、意識、無意識を問わず、自分のありたい姿を実現していこうとするのが人生でもあり、それがその人にとっての『幸せのかたち』なのではないか、と思います。でも、その“幸せ”って一体どこにあるのでしょう。多くの人が幸せを探し求めている一方で、実は幸せはそう遠くない場所にあるのかもしれません。それは、「ある」ことに気付くことから始まります。

人は意識していることの情報を集めている

人の心は、自分が意識している対象に関連する情報を選択的に収集する傾向があるそうです。これは『選択的知覚』と呼ばれるものですが、無意識のうちに、自分の信念や価値観、期待に基づいて情報を選んでいるために起こります。

例えば、特定の車を購入しようと考え、その車種について調べ始めた途端、以前はあまり気に留めることがなかったその車を道路でよく見かけるようになるかもしれません。実際にその車が急に増えたわけではないのですが、その車種に特に注意を払うようになったため、他の多くの車よりも頻繁に認識するようになるのです。

個人的な興味や趣味に関しても、同じことがあります。例えば誰かと町を歩いている状況を考えてみてください。町の中には様々な建物にお店や看板、行き交う人々に植物など多くの情報が溢れています。一緒に歩いている人と、共通の趣味や興味があるならば、同じものへ意識がいきますが、異なる趣味や興味を持つ人とならば、気付くお店や人の姿に違いが生じ、同じ環境にいても違う体験を生み出すことになるわけです。

意識が自分の現実を作り上げている

私たちの意識は、ただ情報を収集するだけでなく、その情報をもとに私たちの現実を形成しています。これは、『自己成就的予言』と呼ばれており、人は何かの思い込みを持っていると、無意識にその思い込みを信じて行動をとり、結果として、その思い込みが現実味を帯びてくるようになるそうです。

例えば、血液型の話もそうかもしれません。個人的な話ですが、私は、子どもの頃に自分がA型だと教えられ、ずっとそうだと思っていました。A型の人は、几帳面で真面目という特徴があると知り、自分もそうなのだと思っていました。だから友人からも、『A型っぽいな』と言われることも多く、また、好意を寄せいていた女性から『あなたのA型の性格がgoodね』と言われ、喜んだこともありました。でも、33歳になったとき、たまたま健康診断で血液検査をしたら、O型だったということが判明しました。このときは、ちょっとしたショックがありましたが、それからだんだんO型タイプの性格に変わっていった気がします…。この記事を読んでいただいているあなたも、自分の血液型とその血液型の一般に言われている特徴と重ねたりすることはありませんか。

『自己成就的予言』にあるとおり、人は、自分が信じたことが現実に反映されやすい性質を持っています。不足を意識していると、不足を感じる現実が増え、逆に豊かさや幸せを意識すると、そのような現実が展開されます。つまり、自分の意識や信念が自分の人生を大きく左右するものであることに気付くことが大切なのかもしれません。

どこに意識を向けるかが、自分の人生を決めていく

私たちの日々の選択、特に何に意識を向けるかは、長期的に見て私たちの人生を形作る大きな力となります。例えば、日常生活の口癖で、ついつい不足を口にしてしまうことはありませんか。実は、私はこうしたことが多くありました。思うように行動してくれない部下に対しての愚痴であったりとか、環境や状況のせいにした発言、家族や友人への批判めいた言葉などなど数え上げると枚挙に暇がないくらいに口にしていた、と恥ずかしくもあります。

そうした愚痴めいた言葉は、自分の意識をその方向へ向かわせます。そうすると人の粗にもっと気付くことになり、イライラが更に増してくることだってあるでしょう。そして、『やっぱりそうなった。思ったどおりだ』なんて言葉が出てくる現実を目の当たりにするかもしれません。でも、その現実も自分が意識しているから気がついていることなのですが、そのことにも気付かずに、自分の現実として、自分の信念を更に強めていくのです。

ここで理解したいことは、自分の人生は自分がつくっている、ということなのです。つまり、あなたが幸せで豊かな人生を過ごすことができるかどうかは、他の誰かは全く関係なく、あなた自身の意識に依るということなのです。

幸せになれる人は、幸せに気付いている人

『幸せになりたい』と考える人は幸せになれない。『お金持ちになりたい』と思っている人はお金持ちになれない、という事実をご存じでしょうか。逆に言うと、幸せな人は、『幸せになりたい』とは言葉にしないし、お金を持っている人は、『お金持ちになりたい』とは考えないのです。どういうことかというと、幸せな人は、幸せでないという『不足という状態』に意識は向いていなくて、幸せであるという『満たされた状態』に意識が向いているのです。

“不足”に意識が向いていると、『選択的知覚』が働き、その情報を無意識にたくさん集めてきます。そして、『自己成就的予言』によって、自分が不足であるという信念のもと、自分で“不足”の現実を作り上げていき、『幸せになりたい』とか『お金持ちになりたい』と願う状態を作り上げているのです。そう考えると、自分の意識の方向性って自分の人生を決めてしまう要素だと思いませんか。

また、“不足”を感じるというのは、他人や何かとの“比較”によって生じるものです。つまり誰かによって作られた価値観に基づいて、自分の価値観が作られ、『不足』を感じるようにもなるのです。その大きな影響はマスメディアなのかもしれませんが…。

“ある(在る)”ことへ意識を向けてみませんか

幸せになれる秘訣は、自分の周囲にある幸せに気付き、それを大切にすることにあります。この瞬間にも、あなたの周囲には数え切れないほどの幸せが存在しています。幸せを感じることが出来る瞬間は、必ずしも壮大な出来事から生まれるわけではなく、日常生活の中にある小さなことからもたらされることが多いのです。一度立ち止まり、深呼吸をして、そんな日常の幸せに意識を向けてみませんか。それは、感謝の気持ちを育て、自分自身を幸せに導く最初の一歩かもしれません。

生きていると、様々な事象が自分の目の前に起こり、心が穏やかでなくなる状況となることもあると思いますが、そんな時でも“ある(在る)”ことに意識を向けて、自分が『満たされている』と思い込むことも大切なのだと思います。幸せになれる人は、自分の内側と外側の世界に散らばる幸せの種を見つけ、それを育てることができる人なのかもしれませんね。

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