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~『やり抜く力』を身につける アンジェラ・ダックワース

今回の読書は、『GRIT やり抜く力』アンジェラ・ダックワース=著/神崎朗子=訳 です。
なかなか読み応えがあり、読み切るのに自分の『やり抜く力』を試されていたような気もする本でした。

IQでも才能でもない、成功に必要な第3の要素とは? 全米社会に絶大な影響を与えた成功と目標達成の画期的な理論! 人生の成否を決定づける「やり抜く力」について、自分での身につけ方から、子どもなど他人の「やり抜く力」を伸ばす方法まで徹底的に明らかにする。これまでのあらゆる常識がくつがえる衝撃の一冊!

ダイヤモンド社ホームページ 内容紹介より

本書を読んで大きな励みになる言葉がありました。それは、人生の成功を決める『やり抜く力』はどんな年齢でも鍛えることができるということです。ある程度の歳を重ねてきた自分の能力も、まだまだ伸ばすことができると考えることで、自分の中に活力が湧いてきます。

『成功する者』と『失敗する者』を別けるのは『才能』なのだと考えてしまうことがあります。私たちは、どこかで『才能』を賛美しているのかもしれませんし、『才能』を言い訳にしているのかもしれません。
例えば、あの人が成功するのは、自分とは違う『才能』があるからだ、といった具合に・・・。

自分もそんなことを考えることがよくありました。しかし、『あの人にはもって生まれた才能があるから』と思うことは、自分の虚栄心を守ることに過ぎないものだと理解しました。

『やり抜く力』はどうやって伸ばすのか、
それは『内側から伸ばす方法』と『外側から伸ばす方法』があるそうです。
自分に当てはめての解釈ですが、
情熱を注げる『自分の人生のテーマ』をもつこと、
そして『意図を持った努力』を継続し、
小さな成果を重ねていき、失敗しても改善をし続けること、
が『やり抜くこと』ができるかどうかの要因でもあり、
また周りの環境や他者の力によっても、
『やり抜く』原動力となる、ということでした。

こう書いてしまうと、当たり前のこと、と思いますが、
この内容を検証に基づき説明しているので、
自分には、説得力がありました。
『やり抜く力』の強さは、幸福感の強さにもつながる、
ともありましたが、
『やり抜くこと』で自己の成長に繋がり、
満足感と達成感が幸福度を高めるのかもしれません。

しかし、本書の最後にも書かれているとおり、
人生において最も重要なことは、
『やり抜く力』だけではなく、
『道徳性』だともありました。
この点にも大いに共感します。

『自分は何のために生まれてきたのか』
最近、そんなことを考えることも多くなりました。
孔子の言葉に、
『四十にして惑わず、五十にして天命を知る』という言葉があります。
40代になるころから『不惑の四十』を意識していましたが、
50代を目前とし、
『自分の人生のテーマ』について考えることが多くなりました。

以前に、経営コンサルを受けている先生から、
『あなたの人生のテーマは何ですか?』と聞かれたときに、
ちゃんと答えられなかったことが、
人生のテーマを真剣に考えるきっかけ、となったのですが、
最近、自分の人生のありたい姿をようやく理解し始めてきました。
(そういう意味でも、自分に何かの気づきやきっかけを与えてくれる人たちというのは、自分の人生を豊かにする上でも大変有り難い存在なのだな、と思います。)

その自分のありたい姿になるために、
何をすべきか、心がけるべきかを考えたときに、
『人間性を高める』ということが幹になることにも気付きました。

以前と比べると、記憶力も格段に落ち、
人の名前も覚えにくくなってしまいましたが、
この年になってもまだまだ、自分の能力は高めることが出来るのだ、
ということを励みにし、自分の『やり抜く力』を高めていき、
生き生きとした人生を過ごしていこう、
という思いに力を与えてくれた1冊でもありました。

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